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言葉に込める力~シェイクスピアから学ぶ感情の表現

言葉に込める力~シェイクスピアから学ぶ感情の表現

みなさんこんにちは。
ドイツ在住30年のビジネスコミュニケーションコーチ、神谷ちよです。

今日は、言葉に込める力:シェイクスピアから学ぶ感情と苦悩の表現
というテーマでお話します。

広島G7サミットで英国スナク首相が記した言葉


2023年5月19日から21日にかけて広島で開催されたG7サミット。


初日に、岸田首相が各国首脳を広島市の平和記念公園で出迎えてスタートし、
G7首脳が史上初めてそろって広島平和記念資料館(原爆資料館)を訪れ、
原爆慰霊碑に献花しました。



その際に、各国首脳が芳名録へ記帳した内容が公開されています。

みなさんそれぞれ、立派なお言葉を記されていますが、
特にわたしの目を引いたのが、
英国首相スナク氏の記帳内容に、シェイクスピアのフレーズが使われていたことです。


以下にスナク氏の記帳の全文をご紹介します。

シェイクスピアは、「悲しみを言葉に出せ」と説いている。しかし、原爆の閃光(せんこう)に照らされ、言葉は通じない。広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない。しかし、私たちが、心と魂を込めて言えることは、繰り返さないということだ。


Shakespeare tells us to "give sorrow words". Yet language fails in the light of the bomb's flash. No words can describe the horror and suffering of the people of Hiroshima and Nagasaki. But what we can say, with all our hearts, and all our souls, is no more.


(出展:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2116M0R20C23A5000000/)


さすが英国の首相、
英国文学史上最も重要な劇作家の一人である
ウィリアム・シェイクスピア作『マクベス』の中から、
マクベス夫人(Lady Macbeth)のセリフを引用しているのですね。

作中で、該当のフレーズ「To Give Sorrow Words」は、
マクベス夫人が自身の心の内に抱える罪悪感や苦しみを
言葉にしようとする様子を描写しています。
彼女は、自らの心の内に抱える苦悩を言葉にすることで、それを共有し、
理解を得ることを試みています。
マクベス夫人のセリフとして知られるこのフレーズは、
彼女の内面の葛藤と苦悩を表現する重要な一節です。
シェイクスピアの作品から引用されたこのフレーズは、
感情や苦しみを言葉にすることの重要性を私たちに教えてくれます。

ではなぜ、感情や苦しみを、言葉にすると良いのでしょうか?


言葉による感情の表現がもたらす効果とは?


言葉による感情の表現は、私たちの心と人間関係に深い影響を及ぼします。


言葉は、感情を形作り、共有し、理解を深めるためのパワフルな手段です。

感情を言葉にすることで、以下のような効果が生まれます。


1.    まず、感情の言葉化は内面の整理や自己理解を促進します。
自分自身の感情を言葉にすることで、感情の起源や要因を見つけ出し、より明確な理解を得ることができます。

2.    また、感情の表現は他者とのつながりを深めるための重要な手段です。
言葉による感情の共有は、共感や理解を生み出し、相手との共通点や経験の共有を可能にします。これにより、人間関係の質や信頼度を向上させることができます。

3.    さらに、感情の言葉化はストレスの軽減にも役立ちます。
感情を言葉にすることで、内部的なプレッシャーや不安を外部に放出し、心の負荷を軽減する効果があります。
また、感情を言葉にすることで、他者からの支援や助言を受ける機会を得ることもできます。

4.    加えて、言葉による感情の表現は、個人的な成長や健康な人間関係の構築において不可欠です。
感情を言葉にすることで、自己理解を深め、他者とのつながりを築き、ストレスを軽減することができます。言葉による感情の表現の重要性を認識し、積極的に活用することは、より充実した人生を送るための一歩となります。
以上のような理由で、自分自身の感情を言語化する、ということは、とても大切なのですね。


日本人起業家にとっても、言葉による感情表現をしていくことは重要になってきます。
従来の日本の文化やビジネス環境では、感情を直接表現することは控えられがちですが、

それでは伝わるコミュニケーションやリーダーシップが制限されてしまいます。


言葉による感情表現は、チームビルディングやクライアントとの関係構築において重要な役割を果たします。
それは、感謝や尊敬、他人が困難に直面した際のサポートの意志を明確に伝えることで、チームメンバーやパートナーとの絆を深めることができます。

また、言葉による感情表現は、問題解決や意思決定にも効果的です。
自分の意見や考えを適切に伝えることで、協力や共同作業がスムーズに進みます。

また、ストレスや不安を他の人と共有することで、おたがいのメンタルヘルスのサポートや改善策の提案が可能となります。
日本人として、伝統的な価値観や文化の影響を受けながらも、感情を適切に表現する力を身につけていきましょう。
言葉を通じて感情を伝え、他者との信頼関係を築くことで、ビジネスの成果や人間関係の質を向上させることができます。

あなたもぜひ言葉の力を活用し、感情表現をしていきましょう。

あなたの情熱を世界に伝えるお手伝い

ビジネスコミュニケーションコーチ|神谷ちよ


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