ドイツ長者番付常連企業ALDIのプラスチック削減への試み

ヨーロッパの稼ぎ頭、または欧州経済のけん引役として知られるドイツ。

ヨーロッパ大陸の中央に位置し、人口は8200万人、経済規模は2017年時に3兆4000億ドル(米ドル換算)とされており、いずれもEU=ヨーロッパ連合諸国の中では最大です。

また、各地で盛んに作られているビールやソーセージ、AUDI、BMW、メルセデスベンツなどの高級車の国としても日本人にも馴染み深い国です。

さて、そんな豊かな国ドイツには、いったいどのぐらいの規模の億万長者がいるのか、考えてみたことはあるでしょうか?

スイスはチューリッヒに本拠を置くAxel Springer Schweiz AG発行のビジネス雑誌『BILANZ (「バランスシート」を意味するドイツ語)』は、ドイツのお金持ちの財政状況に関する洞察を提供する雑誌。

同誌によると、ドイツには2017年現在で、164人の億万長者がいるそうです。

最も裕福な人(家族)は415億ユーロを所有しているとのことです。食料品チェーン店LidlとKauflandの創立者であり、計算上の財産が415億ユーロのディーター・シュヴァルツ氏が、その最も裕福なドイツ人です。 1,043億ユーロの売上高を誇るシュヴァルツグループは、依然として国内最大の家族経営企業です。

『BILANZ』誌によるこのドイツ長者番付は毎年公開されますが、その常連として、常に10位以内に顔を出す名前のひとつに、やはり食料品チェーン店ALDI(アルディ)の所有家族があります。

2018年の8月、そのALDI社に関する以下のようなニュースが流れました。

Aldi will Plastik deutlich reduzieren – mit einem längst überfälligen Schritt

アルディ社が今後、プラスチックの使用を減らしていく、というものです。

実際に、ドイツの億万長者によって経営されるディスカウント・スーパーのAldi(アルディ)は、2019年から皿、ストロー、プラスチックカップなどの使い捨てプラスチックの使用を禁止しています。 EUが2018年末に、2021年からの使い捨てのプラスチックの使用禁止を支持する決定を発表した後、ドイツ経済の雄であるALDI(アルディ)は、他の企業の規範となるべく、この使い捨てプラスチック使用禁止を自社内で推進していく予定です。

「Aldi(アルディ)包装減ミッション」-これは、北と南のALDI(アルディ)両社が、将来的に多くの包装廃棄物を節約したいと考えている野心的なパッケージング戦略の名前です。

その具体的な目標としては:

2022年までに、すべての自社ブランドのパッケージはリサイクル可能に。
2025年までに、自社ブランドの包装量を30%減少。

という二つが挙げられています。

ALDI SÜD(アルディ南)のグループ購買ディレクター、フィリップ・スコーニング氏は、「2025年までに自社ブランドのパッケージを30%削減するという野心的な目標を設定しました。 これまでの取り組みのおかげで、私たちは継続的な成功を収めており、迅速なステップでプロジェクトに近づいています」と、述べています。

また 将来、このグループは、余分な使い捨てパッケージをより環境に優しい材料または再利用可能なソリューションに置き換えたいと考えています。

たとえば、2019年以降、綿棒は紙で作られたもののみとなり、従来のプラスチック綿棒はなくなります。

現在、ドイツのスーパーマーケットで買い物をする人はまだまだ、たくさんのプラスチック製のパッケージを持ち帰ることになります。 これを少しずつでも減らしていくことができればいいですね。

例えば、ドイツのスーパーでは、野菜や果物などは、自分で必要な分だけをビニール袋に詰めて購入するというシステムをとっているところが多いのですが、最近いくつかのスーパーでは、何度も利用できるネットを野菜・果物コーナーに設置して、有料で販売したりしています。

edeka beutel

また上述のALDI(アルディ)では、2018年までキュウリは一本ずつプラスチックに覆われて販売されていましたが、2019年4月からは無包装で提供されています。

その結果、ALDI SÜD(アルディ南)とALDI Nord(アルディ北)の両社は、毎年約120トンのプラスチック廃棄物を節約することとなります。

ほかにもバナナの包装では、プラスチックホイルの代わりに薄いバンデロールを使用することで、使用されるプラスチックの量を年間約340トン削減できます。

リサイクルされた製品パッケージを使用すると、ALDI(アルディ)は約2,000トンの新しいプラスチックを節約することもできます。

ディスカウント・スーパーの雄は、世界環境の改善のための正しい方向に向かっており、今後このオファーがどのように発展するのか興味をもって見守りたいものですね。

 

ChiyoKamiya
ドイツ在住、歌って踊れるマインドフルネス・ライフコーチのカミーユです。
ドイツ在住、歌って踊れるマインドフルネス・ライフコーチのカミーユです。

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